2013年2月11日月曜日

菱東の鰻





産経新聞の夕刊に載っていた 菱東の鰻です。
メニュー上はうなぎ丼となっていますが、ご覧の通りうな重です。
普通なら並・上・特上とか松・竹・梅とかの分け方をする所もシングル・セミダブル・ダブルという言い方をしています。
鰻自体も敢えて小さめのサイズを選んでいるんだとか。
今回はセミダブルと う巻きをオーダー。
肝吸いはこの時期だけという粕汁に変更してもらいました。
突き出しにインゲンの胡麻和えが出ます。
それをつまみながらビールを。
待っている間に期待感と空腹感がだんだん大きくなっていきます。
う巻きが来た所で日本酒の燗を追加。
ややMSG感はあるものの、フワフワの焼き上がりでこれだけでご飯を食べたくなりますね。
そうこうしているうちに本命のセミダブル登場。
看板にも東京流とある様に、背開きで蒸しの入った鰻が一匹半。
皮が口に残らないのに適度な脂は残っています。
人によっては脂っぽいという方もいらっしゃるとかですが、このぐらいの方が好みですね。
たれも独特です。
食べログでもたれが酸っぱいと書いている方がいるぐらい。
その表現も納得出来るような不思議な味わい。
普段の鰻のたれと比べると甘さは控え目です。
醤油感も控え目なのであっさりとして、後口もスッキリ。
でもこれでも東京の鰻たれと比べると甘いんだとか。
そして東京風と決定的に違うのがたれの量。
あちらではたれが多いのは嫌われるそうですね。
しかし此処のはかなりのつゆだく状態。
その辺りは関西人の好みに合わせているのでしょうか?
たっぷりのたれでご飯の最後までしっかりした味が愉しめます。んまい。
冬限定の粕汁も具沢山でうれしいですね。
ご飯・出汁巻きが付いた粕汁定食もあるそうです。
福島の路地裏の創業91年の老舗。
お店の佇まいや焼き上がるまでの待ち時間も含めて贅沢なひと時が楽しめました。

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