2012年5月22日火曜日

泡盛・夢航海




忠孝酒造の泡盛・夢航海です。
シー汁浸漬法という製法を復活させて造った泡盛だそうです。
昭和30年代後半にはどこの酒造所でも普通に行われていた製法ですが、近代化に伴って姿を消してしまったのだとか。
現在の泡盛の製法は原料米を洗って、水に漬け、蒸すのですが、シー汁浸漬法だと原料米を洗わずに15時間から24時間浸漬するそうです。
そのため乳酸菌などの微生物が繁殖して酸性状態の独特のにおいを持つシー汁になります。
そうです、シー汁のシーはシークワサーのシー、酸っぱいという意味なんですね。
シー汁内の微生物で原料米の性質が変わるので、原料米が蒸し易くなり、汚染が少なくなり、品温の管理がし易くなるそうです。
また、柔らかな味わいとコクのある甘みも造り出すのだとか。
そして、そのシー汁の一部は次回の浸漬の為に取って置くのだそうです。
鰻のたれとかくさやの浸漬液と同じ感覚ですね。
この製法の研究により泡盛メーカーとして初の博士号も取得されています。
そんな古くて新しい製法のお味ですが・・・
確かに普通の物にはないような吟醸香に近いようなフルーティーな香りがあります。
柔らかい甘みが心地良く んまいです。
水割りにした方が香りと甘みが出てくるかも。
シー汁浸漬法という言葉だけに惹かれて購入したのですが、大正解の一本でございます。


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