2012年10月12日金曜日
新島のくさや
八丈島焼酎を手に入れたからには、やっぱりこれでしょう。
くさや。
くさや!
くさや!!
ドリアンと並ぶ臭いのキツい食べ物としてややもすればゲテモノ扱いですが。
我々関西人には特に馴染みが薄いです。
殆ど売っている所も見当たりません。
ザリガニの匂いだとか、豚小屋の匂いがすると言う人もいます。
でも、慣れると美味しいくさやの干物なんです。
(このフレーズにピンと来た方は結構な年代でしょうね)
本当なら八丈島のくさやを購入するべきなんでしょうが、今回は新島ものをゲット。
みや藤という所の焼きくさやの中から限定品の青ムロアジ(右)と硬干(左)をセレクト。
限定ものは新島の前浜沖で水揚げされた活きた青ムロアジのみを使用。
身がしまっているので独特の弾力があります。
あの独特の匂いに慣れてしまえば、あとはくさやならではの旨味を楽しむだけ。
本当に んまいですね〜。
元々、塩が貴重だった頃に干物の漬け汁を捨てずに繰り返し使っているうちにくさや菌による発酵が始まったのがきっかけだったんだとか。
徐々に発酵していったので違和感無く食べているうちに慣れていったのでしょうね。
もう一つ硬干は保冷設備の無かった江戸時代からのもの。
常温で半年以上賞味可能だそうです。
乾燥しているので、こちらのほうが匂いは控え目かも。
硬い身を噛み締めているうちに徐々に旨味が滲み出てくる感じは堪りません。
個人的にはこっちの硬干のほうが好みかも。
で、八丈島焼酎と合わせてみました。
もちろん、合いますね〜。
情け嶋、島の華、八重椿、黒潮、芋島なさけ。
どれもくさやの匂いは抑えつつ、旨味は引き出してくれます。
これがビールだと・・・試してみたくもありませんが。
中でも、黒潮のお湯割りが最高の相性ですね。
もちろん個人的な感想ですが。
酒のアテに最高なくさやですが、お茶漬けやチャーハンに仕立てても美味しく頂けます。
もし、未体験な方は是非一度チャレンジしてみてくださいまし。
ちなみに、滋賀県出身で鮒寿司を食べ慣れている人にはこのくさやの匂いは全く気にならないそうです。
さすが、伝統的発酵食品同士と云った所でしょうか。
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