2012年8月31日金曜日

Boulangerie P&B



こちらもまた、ず〜っと前から気になっていたお店。
Boulangerie P&B 。
地下鉄・西大橋駅の近く。
あるいは、堀江小学校の東側。
といっても、ついうっかり見過ごしてしまうやもしれない小さなお店です。
いや、店舗自体はそんなに小さい訳ではないのですが、対面販売の売り場のお客様側のスペースが狭いのです。
二人入るとほぼ一杯。
3人目が入ってこようものなら、一番奥の人はもう出られません。

まあ、そんな事はともかく。
此方のパン達の んまいこと、んまい事。
一番下のトラディショナルバゲット(黒)も右上の山食も香りが抜群。
そして、顎が疲れる程の弾力があります。
ハード好きには堪らないスーパーハード仕様です。
左上はディアブロ。
ココア生地にナッツ&フルーツ。
風味と歯応えのリズムが楽しめます。
左中のミニサイズバゲットはパルミジャーノ・レッジャーノ入り。
しかも、36ヶ月もの。
思わず「パンに入れるのは勿体ないですよね」って云っちゃいました。
でもでも、やっぱり美味しいんです。
赤ワイン必須です。

食パンは曜日によって山食と角食が別れているそうです。
作る数に限りがあるので、電話して取り置いてもらうのが確実だとか。
お店のオープンは11時ですが、早朝6時頃からパン造りを始めているので、その時間から取り置きの電話をしてもらっても大丈夫ですとの事でした。
とりあえず、定番のバゲットや食パンは取り置きしてもらった上で、他のパンも買いに行くのが次回からのパターンになりそうです。
早々に売り切れてしまう日もあるのでご注意くださいませ。

2012年8月27日月曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その9







中書島でのランチは カッパ天国・黄桜酒場。
あの黄桜の直営店です。
そして、京都初の地ビール醸造所でもあります。
という訳で ナイルシリーズの飲み比べセットを。
早稲田大学のエジプト考古学科と京都大学の植物遺伝学のコラボによるナイルシリーズ。
ブルーはデュラム小麦に柚子とコリアンダーの組み合わせ。
スパイシーさと爽やかさのバランスが超刺激的。
ちょっと他には無い味わいでした。
ルビーは 1920年代以降幻となっていたピラミダーレという小麦を使ったもの。
カラメル麦芽も入っているので、やや濃厚な味わいです。
ホワイトはエンマー小麦。
8000年前から栽培されている小麦だそうです。













食べ物は おくどさんの昼定食。
焼き魚・炊き合わせ・みそ汁・出汁巻き・香の物・おくどさんで炊いたご飯。
おくどさんは竃の事ですね。
火処と書いてクドという説があるそうです。
年のせいか、こんな食事が嬉しくなってきました。




カッパ売店ではいろんなお土産が購入出来ます。
まずは、特徴的なブルーナイル。







ところが、家で飲んだものは現地で飲んだ物とはかなり味わいが違いました。
スパイシーさが消えていてとても飲み易くなっていたんです。
おそらく、現地では出来立ての物を提供しているでしょうし、お土産用はちょっと寝かせたものが販売されているからでせう。







黄桜といえばカッパなので カッパの箸置きも。
銚子とぐい飲みになっている所が洒落ています。








ボトルの可愛さで購入したのがにごり酒。
アルコール度は9・5と低め。
ちょっと飲み易過ぎて恐いです。



牛肉の地ビール煮とか鯛と3種のチーズが入ったカッパ春巻き、酒粕チーズケーキなんていうのも気になりますね。
再訪必至でございます。




2012年8月23日木曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その8



黄檗・たま木亭の後で中書島に寄って見ました。
上方落語地図ではP.176です。
中書島と言えば坂本龍馬が襲撃された寺田屋が有名ですね。
でも、本当の所は現在ある寺田屋は鳥羽伏見の戦で消失したあとに再建されたものだそうです。
それでも100年以上前の建物なのでそれなりに見る価値はあるかもです。

宇治川派流を眺めたらこんな感じです。
川のある風景って良いですよね。
倉敷やら高瀬川やらもそうじゃないですか?
まあ、個人的に釣り好きだというのもあるかもしれませんが。





こちらは伏見港。
三十石船はここから出ていたそうです。
今でも、三十石船とか十石船という観光用の船が出ているそうです。









こちらは酒蔵通り(?)あたり。
暑さで人通りが無いです。
雲も夏仕様。





意外と手軽に行ける中書島。
大阪から日帰りで行くのにピッタリの観光名所かもしれません。

2012年8月19日日曜日

西湖と希水








産経新聞の記事で見て、即購入してみました。
紫野・和久傳西湖(せいこ)と希水(きすい)です。

西湖は、れんこんのでんぷんである蓮粉と、和三盆糖からつくった料亭の生菓子です。
和三盆の甘みと、蓮根のもちもちした口あたり、つるっと滑り込んでいく喉越しを生笹の香りとともに、少し冷やしてお召し上がりください。


「希水」は、日本の山深くに自生する笹を、林檎とともに圧搾し取り出した貴重な水と、オオバコからつくった料亭の生菓子です。
林檎香る恵みの水と、オオバコの独特の食感をお楽しみください。
少し冷やしてからお召し上がりください。



という説明書きが付属しています。

西湖の方は粘りはあるものの柔らかさもあり葛餅ともわらび餅とも違う独特の歯応えがあります。
和三盆らしい、甘いのだけれど しつこさの無い甘さが心地好いです。
希水はこれまた独特の食感。
ナタデココのような噛み切れる感覚とアロエのようなツルリ感が合体しています。
オオバコの水溶性食物繊維は30〜60倍の水分に独特の粘性を持たせるという特徴があるそうです。
そのためにダイエット食品としても販売されているようですね。
どちらも、その他には無い食感と風味を楽しむ んまい和菓子だと思います。
希水の方は5月から8月までの限定だそうです。

大阪。三越伊勢丹で購入いたしました。


2012年8月15日水曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その7

その後、地下鉄経由で桜川へ。
駅から南へ行くと 赤手拭稲荷があります。
米朝ばなし・上方落語地図巡りでは120ページの堀江に出てきます。




昔、此処は堺の港からの船着き場で三本の松の木があったそう。
その松の木の枝に働く人々の汗と垢で汚れた手ぬぐいが掛かっていて
それが魔除け・安全のお守りになったんだとか。
つまり、本来は赤手拭ではなく垢手拭なんですね。




今は赤手拭が奉納されています。
此処を舞台にした不思議な噺が「ぞろぞろ」。

こちらの門前にあった荒物屋さんがこの稲荷社にお参りをしたところ、
一足だけ残っていた草鞋を買いに来たお客が一人。
「草鞋一足のご利益か」
と思っていた所、又も「草鞋おくれ」とのお客が。
「すんません、売り切れました」
「後ろにぶら下がってるがな」
その草鞋を引っ張ると次の草鞋がずーっとおりてくる。
その後も草鞋を買いにくるお客が次々と。
その度ごとに草鞋がぞろぞろと降りてくる。
それを見ていた向かいの床屋。
同じ様に赤手拭稲荷にお参りした所、客が一杯並んでいる。
早速、髭を剃ったところ ぞろぞろと、又生えて来た。


そこから北へ。
阿弥陀池、本名(?)和光寺という尼寺。
桂文屋という人が明治40年頃に作った新作落語が「阿弥陀池」。
初演の際、途中の「誰が行けと言うたら、阿弥陀が行けと言いました」
という部分でサゲだと思った下座がドドンと太鼓で受けてしまい
高座の文屋師匠があわてて「まだ先があるのや」と怒鳴ったというエピソードがあるそうです。





堀江廓という文字を発見。
堀江廓六人斬りという事件があり、両手を斬られながらも唯一生き残った
後の大石順教尼という方がいらっしゃるそうです。





この近くにある立花通り。
今ではオシャレなカフェとかショップが有名ですが
元は家具屋さんとか仏壇屋さんが居並ぶ通り。
上方落語の大ネタの一つ、「菊江仏壇」で
立派な仏壇を買いにくるのが立花通りです。

後で知ったんですが、この阿弥陀池の東側に
有名なパン屋さん、P&Bがあったんですね。
前もって判っていたら絶対に立ち寄っていたんですが。
もう一度この辺りはウロウロしなくちゃいけないみたいです。

2012年8月11日土曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その6







もう一度、東横堀に戻ってきました。
これは東横堀の最南端、上大和橋から南側を見た所。
此処から西へと流れを替えて道頓堀になるんですね。
川の上は阪神高速1号環状線。
水色は濁った緑色。
これも同じ東横堀の橋の上から。






安堂寺橋だったか、末吉橋だったか?
なんともコメントの仕様のない写真です。
北へ向かってここらあたりが本町の曲がり。






本町橋から南を見ています。
川筋がカーブしているのが解りますでしょうか?
浄国寺というお寺をさける為にこのカーブができたそうです。
そのため、流れが急になり自殺の名所になったんだとか。
この南側には農人橋があります。
落語「饅頭こわい」には其処で身投げしようとする話が出てきますよね。
本町橋を西に渡った所に有名な浪速の銘店がありました。






アイスクリーム、アイス最中の ぜー六です。
この日は残念ながら水分補給過多のため味わう事がありませんでした。
必ず再訪があると思います。

2012年8月7日火曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その5





高津さんの続きです。
まずは、悪縁を絶つ坂。








三下り半になっていたから縁切り坂と呼ぶなんて洒落ていますよね。
昔の人の言葉遊びというかユーモアの感覚は素晴らしいです。
五代目桂文枝師匠の碑もあります。











つい最近、元桂三枝師匠が名跡を継ぎました。
ざこば、南光、米団治、米紫、塩鯛などなど昔の名跡が復活しているのは、一落語ファンとしては嬉しい事です。
ブリーゼプラザで開催されていた米寿記念・桂米朝展には、このシリーズの元ネタである米朝ばなし上方落語地図も展示されていました。
ただ、残念ながら米朝アンドロイドは拝見していません。
明日あたり早起きして行ってみようかな。
最後は高倉稲荷。







「高倉さんへは、どう行きます?」
「こうず〜っと行きなはれ」
という一口ばなしがあります。
それだけ馴染み深いお稲荷さんだったのでしょう。
落語にもいろいろな稲荷社の名前が出てくるのでお稲荷さん巡りなんかも面白いかもしれませんね。




2012年8月3日金曜日

米朝ばなし・上方落語地図巡り その4





今回はP.101の鰻谷から。
落語「鰻谷」はウナギという名前と鰻という漢字の由来が解き明かされる噺です。
とはいえ、もちろん後付けなんですが。
鰻谷のガードポール(?)に、こんな可愛い鰻が描かれているのは知りませんでした。
そこから南へ。
真夏にふさわしい噺、「次の御用日」に出てくる 住友の浜。
長堀通と東横堀の交差する末吉橋の南西。
住友銅吹所跡の石碑はそのまま残っていました。







でも、その周辺がガラッと変わっています。
本には土塀が写っていますが、今はちょっとした公園になっています。
そして、その横には住友の本家のビリヤード場が残っています。





さすが、日本有数の財閥です。
そのまま東横堀そ南下して瓦屋町へ。
本の中では三番丁にたった一軒瓦屋さんが残っているとありますが、周辺をグルグル廻ってみましたが、今はもう無さそうでした。
そして、高津さんへ。






「崇徳院」に出てくる高津さんの絵馬堂がこちら。






元々は高倉はんの前の茶店だったのが、明治の中頃にはもうその茶店が無かったので、五代目松鶴師は絵馬堂の前の茶店に変えて演じていたそうです。
高津さんはとんど祭りの時の日本一の屋台も有名ですよね。
2012年は カドヤ食堂、うずら屋、ニューオータニのサクラ、ブロードハースト、遊山、ラ・トォルトゥーガ 等々 そうそうたるラインアップでした。
しかも、高津の富まで再現されているそうです。
機会があれば是非とも参加してみたい物でございます。